車(プジョー208GTi)を買った
目次
- 車種決めまで
- 中古車オークションと落札まで
- 買ってから、納車まで
- 乗り味
- おまけ: オリジナルステッカーを作ろう(提案)
- おわりに
車種決めまで
田舎に引っ越して1年が経ち、時たま親の車を借りつつ基本はバス+タクシー だったが、わりと不便な上、もともと車には興味があったので維持コストは趣味として許容できるだろうし、遠出にも圧倒的に便利になるので、車を買うことにした。あと同世代でも車を買う人がぽつぽつ発生し出したので、フーン車って買えるものなんだという認識が芽生えたのもある。
知ってる車の種類がまず少なかったので、グーネット の車種カタログと中古車相場をひたすら漁り、かなり基本的な事項(デカいと高い、エンジンなどが高性能だと高い、内外装の質感やブランド力がいいと高い等)を認識する。
ある程度手が出そうな車のカテゴリが決まった辺りで、それっぽい興味のある車種をカーシェアサービスのanyca で探して試乗してみることにした。
主な探した条件は、
- B, Cセグメントぐらい (サイズ感としてはコンパクトカー辺り)
- とりあえず1列目さえ使えれば (つまり2人乗れれば) OK。できれば大人4人乗れると望ましい
- 荷物がスーツケース2個ぐらいは乗る (車中泊はしないものの移動生活をしたいので)
- なるべく速い
乗った車の感想は結構多いので、それぞれ折りたたんでおきます。
Audi S3 (8VDJHF)
(結構高いので、言うほど手が出るか?というのはさておき、) 内外装ともにかっこいいしとりあえずこれだけ馬力あれば十分すぎるだろうなと思いまず乗ってみた。たまたま乗ったのが雨の日なのもあったけど、アクセル全開にすると怖いほど加速したので、こんなに速くなくとも満足かな…となった。あとはATの実現方法がDCTで、多少現実的な高走行距離の個体狙ってミッション交換40万コース…はさすがに困るなと思いやめておいた。
Audi A1 (8XCAX)
A1ぐらいなら十分手が届きそうで、サイズ感としてもよさそうなので乗ってみた。全体的には満足だけど、122psで1200kgはややアンダーパワーかなと思ってしまった (ならS1を買えよという話で、A1 よりはS1の方が候補だったけど、anycaに一つも載ってなかった。あとS1は古いモデルがなくてどれも結構高い…)
Audi TT (FVCJS)
(これも言うほど手が出るか?という感じはするが、) 走る楽しさを重視ならやっぱりクーペがいいよなあと思い乗ってみた。排気量1.8Lのエントリーモデルだったがちょいどいいぐらいのパワーと重さのバランスで、相当いいじゃん、となった。見た目しっかりスポーツカーだけど、トランクが開けやすい且つデカくて2名までしか乗らないなら使い勝手もいい。ただこちらもS3同様DCTなのが困りもの。
ほか、乗ってみたい車はたくさんあったけど、現実的に試せる範囲だとこれぐらいかと思う。
結論としてはプジョー208GTiにした(厳密には、次で書くオークション代行での過去の相場履歴を見て判断した)。1200kg 200馬力で0-100kmが7秒弱、これより速い車もたくさんあるけど、これぐらいが楽しみきれる範囲だと思う。
あととにかく安い。プジョーが日本の中古車市場であまり人気がないのかもしれない。車は今は必要だが、ひょっこりまた東京に戻る可能性も十分あるので、そしたら手放すことになる車にあまりたくさんは払えないため、ランニングコストより初期コスト重視。
他には、外観の造形自体は好きとも嫌いとも言えない感じで、他の候補と比べると外観がプラスになったわけではなかった。ただ、リアや側面はなかなかいいなと思っているので、まあ満足。
プジョーはフランスのメーカーで、フラ車ってなんかおしゃれさんが乗ってそうだから、あんまりプジョーのペルソナには合わないような気もしたが、正直プジョーにユーザ層のイメージを持つほど車に詳しい人はあまりいないだろうなと思い無視。街中でドイツ車ほど見ないしユニークなのはいいなと思った。
納車された実物の写真。
また、車選びの途中から、やっぱりマニュアル車に乗りたいと思うようになり、理由としては
- EVにはトランスミッションを搭載する必要性はかなり薄いので、乗るなら今のうち (そうでなくとも最近はどんどん減ってるが)
- 車を操作している感じがある
- 新たなスキルに挑戦したい。車に乗る時間はこれから結構長そうなので、その間に練習できると考えればぜひやりたい
辺り。初めてのマニュアル車となると、ある程度低回転からトルクが出るやつがいいが、そうなるとNAはやや厳しそうで (もしこの認識が間違っていたらすいません…)、選択肢自体がだいぶ絞られるのであまり迷わなかった。
カラーはできれば赤希望。通常の3倍 速そうだし、レッドコーダーだったし、黒白灰はプレーンな印象で彩りのある色がいいなと思っていた。
中古車オークションと落札まで
ふつう、中古車といえば街中で車を大量に並べている店などを思い浮かべるけれど、それらの店が仕入れたりするオークションというものがあり、これには代行業者にお金を払って参加することができる。興味のある人は、カーオークションとかで調べてみてください。
特徴としては、中古車店よりかなり安い (何割とは敢えて言わないけど…)。店は先に払い後に売るのでその間のマイナスを補う利益を出さないといけないし、置き場やメンテ費用もかかるだろうし、何よりいつ売れるか(本当に売れるか)分からないので、コストはかからざるを得ない。直接買えるならそうするのが望ましい。
代わりに、オークション代行では現物を見ることはできず、規格化されたテキストでのキズ情報と簡単な写真・あとはエンジンの起動チェックぐらいしかできないし、通常中古車に付属するnヶ月m kmの動作保証もほぼ確実にない。
(私自身では知り合いの伝のある代行業者さんに頼んだので参加しなかったけど、)オークションの流れで言うと、参加者にボタンの付いたコントローラが配られており、1押しすると、今の最高額から 数千~数万円 上で競る、という行為に対応するらしい。これが秒速数回押されていき、全体を通して数十秒で落札かどうかが決まるらしい。なんかちょっと楽しそう。
単なる競りではなく、売る側にも「この額まで到達しないと不成立で流札になります」という額を設定することができ、しかしその額に到達しなくともトップだと売り手と「商談」を行える場合もある…とか、まあ単純にほしい額まで値段を押し上げる、以上の戦略があるらしいです。 ref: https://www.car-auc.jp/article/secret/dicker/
全体的に、車について注意すべき点をある程度把握している人や、ある程度リスクを許容できる人にはかなりおすすめできる手段だと思います。知名度はかなり低いような気がするけど、まあ宣伝にお金使うより安くしてくれた方がいいし、あまり制度を理解していない人が来てクレーム対応するのもやりたくないのかな。
業者と連絡を取り、いくつか希望以外の色や新しすぎて高そうなのをスルーした後およそ1週間強でほしかった赤の個体が登場。走行距離9万8千kmはちょっと多いけど、赤はあまり頻繁にはなさそうだったので、これで決めるべく相場よりはちょっと高めで入札希望を伝える。
写真は上ですでに出したけど、ほぼ10万キロにしては、外観は考えられる限り最もキズのないレベルと言っていいと思う。5mm以下ぐらいの小さい飛び石程度はあるけどそれ以外にキズらしきものは全然なく、これだけ走ってこんなに綺麗なことあるんだって思った。前のオーナーに感謝。
買ってから、納車まで
無事落札。13インチMBP にオプション全部付けたより若干安い額。昔は車の値段付けって他の生活に必要な商品と比べてぶっ飛んで高くないか?と思っていたが、こう書いてみると、意外とそんなことはないかも (もちろん、自分の生活上ではパソコンの方が圧倒的にまだ重要だし、車には維持費がかかるし、本体価格は初期コストの一部でしかない)。
車検取得も兼ねて整備業者に見てもらう。エンジンオイル漏れによるヘッドカバーやフィルターの交換が必要、あとタイヤももうすぐ車検通らなくなるレベル、ブレーキパッドもガッツリ乗るなら次の車検までそのままはギリギリぐらいのレベル。
パーツは業者側で付けてもらうか好きなのを送りつけるか。タイヤは乗り味への影響が大きいので、ある程度いいやつを送りつける。
ブレーキパッド・ディスクも、まあすり減って自力で工場持ってくのめんどいなと思ってやってもらう。ただパーツ代が非純正にしてはやたら値が張っていたので、適当に楽天で車に適合したパーツを買って送りつける (だいぶ安くなったが、それでもスリット入りのある程度いいやつだ。もとの請求ではどれだけすごいのが取り付けられる予定だったんだろう?(怪訝))
ほぼ一月経ち、車検取得と整備が完了。その間にこちらでも車庫証明取得などを進めておく。
輸送費をケチったので、ギリギリ北関東行かないぐらいの整備工場まで赴き、そのまま150kmを走破し帰宅。エンスト2回、もっと上手くなるぞ〜。
乗り味
早速伊豆スカイラインでドライブしてみた。全体としてはかなり満足で、高回転まで引っ張るとあっという間に加速するし、それでいて1000回転強ぐらいでも十分流れに付いていける以上のトルクが出るので、普通に乗る分には加速のたびにギアを下げたりしなくてもOKで、ずぼらドライブも可能。
車体自体がそこそこ軽いので、ハンドリングも軽快でコーナーも意のままに安定した姿勢で曲がってくれる。プジョーは小径ステアリングが特徴で、見た目にもスポーティでハンドリングの爽快さを助けていると思う。
燃費は自動車道メインで走って12km/Lぐらい出てた。まあ概ね予想通り。
微妙な点も敢えて挙げておくと、車内のシートの固定が弱っているのか、割と振動音が強め。シートやアームレストがカタカタ細かく揺れる感じの音。ステアリングが揺れる感じではないので、ホイールやタイヤはきっと大丈夫。
あとは、GTラインのサスペンションがかなり快適で、こちらでも猫脚サスペンションには多少期待していた節があるのだけれど、GTi は結構固く設定されているのか、それとも劣化なのか、ロードノイズをシッカリ感じる。
まあ、どちらも強いて言えば程度の不満で、今どき珍しく?マニュアルのみ設定の車種だしあんまり快適性とか求めるものでもないかな。車自体の不具合は全然なく、いい買い物ができたな思っている。
マニュアル車なので、坂道発進とか、交差点で予めギア落としておくとか色々大変なことはあるけど、これから練習していきます。
おまけ: オリジナルステッカーを作ろう(提案)
オタクなので、車を買って真っ先にやることとして思いついたのが、オタク・ステッカーを貼り付けること。もちろん普段使いするつもりなのでそんなに派手なことはできないが、なんか作ってみよう!と思い立つ。とりあえずフルラッピングまで行かない程度のサイズで。
ステッカーの作り方には、大きく分けて2種類あるっぽい。
- 一つはカットにより形を表現するもので、カッティングシートの色と車のボディーの2色で柄を表現する。 カットは自分でアートナイフを揮うのもアリかもしれないが、普通はベクターデータを入れてカットしてくれるカッティングマシーンを使う。これはコワーキングスペースなどでレンタルできることがある。 ref: カッティングステッカーの作り方 | カーラッピングなら のらいも工房
ボディーに対象だけを載せたいような場合 (ロゴや飾り文字) には適している一方、細かい精度はどうしても出しづらいので、イラストでやる場合にはだいぶでかくするか線を太くする必要がある。 - もう一つは単純にステッカー自体の柄を粘着性のステッカー用紙に印刷し、そのまま使う(ないし簡単に切り出す)方法。 ref:
車&バイク|シーンで選ぶ|手作りステッカーを楽しもう|ラベル・シールのエーワン
お手軽。ただ普通のプリンタと用紙を使う限りあまり大きくはできない。
(おそらく、印刷しつつカットマシーンを使う方法もありそうだが、ちゃんと位置合わせするのは大変そう)
どっちでもいいかなと思ったが、ボディーの赤色を活かしたかったので、カット方式にする。(このときシールにしておけば……。)
赤+他1色でなんかいけそうなモチーフ何にしようかな〜と考える間もなく霊夢にしよう!と決定。ちなみに、ナンバーも8901にしてある。あと、弾避けが得意→危険回避の願掛けの意味合いもある。
手順
- まずは、元データを作ります。
- なんとなく飛んでるポーズにしたかったので、浮遊感を念頭に… (そうは見えなかったら、ごめんなさい (いや別に謝る必要ないな))
- フリルやドロワ・服の模様は切り抜きが無理だろうなと思いはじめから入れないことにした(←賢明!)
カッティングマシーンのあるレンタルスペースに行きます。私はここに行きました。カッティングシートと、転写シートというのは自前で用意する必要あり。
- 高校の工作室とかよりは全然すごくて、なんかいろいろ置いてあります。一応問い合わせ推奨っぽくて「初めてで工作室使わせてください!」って言ったら一瞬え?笑みたいな感じになった。空きがあったので親切に案内してくれた。
- 定期契約してるっぽい人が団体で3人ぐらいいて、レーザーカッターを動かしてた。これが相当な熱を発生させるので、夏みたいな服装でないと死ねる
- カッティングマシンを出してもらう。結構でかい。幅70cm、長さはロール読み込みなら10mとかまで可能。
- 付属のソフトの入ったパソコンも貸してもらう。基本的に原画の境界抽出。たまに盛大に間違えてるので、ぽちぽち修正する。
- 20分程度でカットが終わる。出てきた用紙は線だけが入っているので、ここから赤くなるべき領域のシールだけを取り除かないといけないのだが、これが本当に大変で、もう二度とやらね〜早く終わってくれ〜という気持ちでいっぱいだった。
細かったり入り組んだ部分を、他を巻き込まないように剥がす必要があり、しかも剥がしたテープは手にどんどん溜まってきてそれがシートに触れると粘着してしまい…などかなり気が抜けない。元データを作る時点で連結成分(シールのひとかたまり)を大きくしすぎないとよかったのかも。
カットの過程で結構めくれ上がっている部分もあり、切り取る場所ならいいんだけど残すべき場所がそうなると頑張って付け直すか諦めるかしないといけない。 - 結果。左手が丸々消えてしまっている(不憫!) 他にも結構細い白線が犠牲になっている
- ちなみに、同じサイズのカット結果用意しておけば移植できるかも、と気づいたのは転写シート貼り付けた後。
- 出来上がりで1mm未満の細い線は避けたほうがよさそう。あとは10度未満の鋭角も。
- 湾岸エリアで、眺望はなかなかよかった。近くにはコンテナ船の船着き場だったり大規模倉庫やビッグサイトがある。
ステッカー貼り付けは ここ を参考にして作業しました。
- まずは単純なリスくん。
- ふつうに貼れているように見えるけれど、よく見ると結構シワが付いている。後ろの曲面に貼ったので、シールが大きいと避けられない。
- あと、カットされている部分をうまく活かしてセンサー?を避けている
- 反省を活かし、霊夢は右側ボディーの平坦な場所に。さすがにシワは大丈夫そう。
- 線がフニャフニャなのは、元から・ベクター化が微妙・シール剥がしでめくれ上がって無理やり付け直したため、のいずれか。たぶんだいたい元からかも。
- 貼ってみるとなんかそっけない感じなので、エフェクトとか付けといたほうがよかったかも。とりあえず後から追加できる内容として、交通安全祈願・弾幕回避祈願とかを貼り付ける予定 (神霊廟の難易度選択でのモード名ですね)。
おわりに
運転楽しいよ!ドライブに行こう!車を買おう!ステッカーは、まあ好きな人だけやってくれればいいです。
ここまで読んでくれた方に読者プレゼント: ↑の霊夢のステッカーのうちめくれがひどいのを3つぐらいスペアで残してあるので、シール切り抜きの地獄を体験したい方は言ってくれればあげます。